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肝臓の解毒作用① 毒と薬は紙一重
肝臓の解毒の仕組みとはどのようになっているのでしょうか? そもそも、人間にとって「毒」とは何なのでしょうか? 私たちが「毒」ときいて思い浮かべるのは、インフルエンザウイルスや大腸菌などの細菌だとか、青酸カリや硫化水素などの自殺に使われるもの、身近なところでいえばふぐの毒や水銀などの化学物質が浮かぶかと思いますが、実際「毒」と「薬」の境界線は微妙なところなのです。...
View Article肝臓の解毒作用② 立体構造が決める物性
抗原とは、人体が「毒」とみなす物質のことで、これに対して攻撃したり食作用で消化したりする物質を抗体といいます。 抗原はいろいろなタイプがあります。タイプの違いは、物質の立体構造によります。 構成元素が同じ物質でも、ねじれかたや立体構造が違うだけで薬になるか毒になるか分かれます。...
View Article肝臓の解毒作用③ 抗原抗体反応
抗体は、ヒトの体のなかで免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質で、ヒトの体内ではB細胞というリンパ球から生成されます。 これはY字型をしていて、可変部と定常部という2つの構造から成ります。 定常部はすべての抗体で同じ構造配列を指し(Yの直線の部分)、可変部は抗原の数だけアミノ酸配列の種類があります(Yの分かれ目の部分)。...
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